be動詞を使うときはどんな時?be動詞3人組を使いこなせ!
動作を伴わない文
ここまでで解説してきた英語は、すべて動作を含む文章でした。「~は、~する」というタイプの文です。しかし、言葉には動作を伴わないこともあります。 日本語では、動作を伴わないタイプの文は3種類あります。
- 「何は、何だ」
(例)「私はムスカ大佐だ!」 - 「何は、どんなだ」
(例)「人がゴミのようだ!」 - 「何は、いる」「何は、ある」
(例)「君はラピュタ王の前にいるのだ!」
日本語にはこの3種類があるのですが、英語は「be動詞」の1種類だけです。 英語は大きく分類すると、動作を伴う一般動詞の文章と、動作を伴わないbe動詞の文章の2種類しかありません。簡単です!動作を伴わないときは、すべてbe動詞を使えばよいです。
be動詞3人組
be動詞は「am, is, are」の3種類です。どれも同じ意味なのですが、主語(「~は」の部分)によって使い分けます。 使い分けのポイントは、三人称単数の時と同じように「数と人称」です。三人称単数のときと同じように、慣れるまでは指差し確認をするとよいかもしれません。(三人称単数の解説はこちら)
まず、主語が複数(1人や1つではない)のときは迷わず「are」を使ってください。
主語が単数(1人、または1つ)のときは、「I」には「am」がつき、「you」には「are」がつき、「それ以外」には「is」がつきます。
このように仕組み自体は単純なのですが、普段から数や人称を意識しないで話をしている日本人には、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。 まずは指差し確認をしながら慣れていきましょう。
うんうん悩んで英文を作ってから話すのではなく、とりあえず「~は、be動詞」まで口にしてみてから次に続く言葉を探すようにしましょう。会話はテンポです。 とりあえず声を発すればテンポは保てます!
奇跡も魔法もあるんだよ。
Miracles and magic are real.
miracle → 奇跡
magic → 魔法
real → 本当の、実在の
ボールはともだち!
The ball is my friend!
friend → 友達
吾輩は猫である。
I am a cat.
cat → 猫
わたし、気になります!
I am curious about it!
curious → 知りたがって
about ~ → ~について
カレーは飲み物。
Curried rice is a beverage.
curried rice → カレーライス
beverage → 飲み物
数えられないもの(不可算名詞)は単数として扱います。
「何が、何だ」「何が、どんなだ」「何が、いる」「何が、ある」という例文を自分で作って、主語の数と人称に気をつけながらbe動詞を使った英語にしてみましょう。
be動詞の否定文
be動詞の文を否定文にするときは、be動詞の後ろに「not」をつけます。これだけです!簡単です!
ぼくドラえもん!
I am Doraemon!
否定文→ぼくドラえもんじゃない。
I am not Doraemon.
be動詞の後ろに「not」をつけます。 話す時は、とりあえず「~は、be動詞、not」までを先に口に出してしまいましょう。残りの部分は話しながら考えていきます。
べ、別にあんたのことなんか全然好きじゃないんだから!
I-it's not like I like you or anything!
it's not like (that) ~ → ~というわけではない
or anything → ~か何か、~とか何とか
ツンデレ
トムは私の彼氏ではありません。
Tom isn't my boyfriend.
isn't → is notの短縮形
boyfriend → 彼氏
君のせいじゃないよ。
It's not your fault.
it's → it isの短縮形
fault → 過失
私は今日本にいません。
I'm not in Japan now.
I'm → I amの短縮形
in ~ → (広い場所の前に置いて)~に、~で
now → 今
トムとジェリーは良い友だちではありません。
Tom and Jerry are not good friends.
good → 良い
「friend」を複数形にするのを忘れないようにしましょう。
「何が、何ではない」「何が、どんなではない」「何が、いない」「何が、ない」という例文を自分で作って、主語の数と人称に気をつけながらbe動詞を使った英語にしてみましょう。
be動詞の疑問文
be動詞の文を疑問文にするときは、be動詞を前へ持っていきます。これだけです!簡単です!
ぼくドラえもん!
I am Doraemon!
疑問文→ぼくドラえもんですか。
Am I Doraemon?
はい、(あなたは)そうです。
Yes, you are.
いいえ、(あなたは)ちがいます。
No, you aren't
be動詞で質問されたら、返事をするときもbe動詞で返します。
英語は基本的に必ず主語(「~は」の部分)をつけますので、返事をするときも省略をしないようにしましょう。
日本語では「はい、そうです。」のように返事をしますが、英語で答える時は「はい、私はそうです。」という具合に、必ず「~は」の部分も考えて返事をしましょう。
be動詞を前へ持っていきます。 話す時は、とりあえず「be動詞、~は」の2つを先に口に出してしまいましょう。残りの部分は話しながら考えていきます。
これはゾンビですか?
はい、(それは)そうです。
Is this a zombie?
Yes, it is.
this → これ
zombie → ゾンビ
あなたって私の彼氏なの?
はい、(私は)そうです。
Are you my boyfriend?
Yes, I am.
あれはイスですか?
いいえ、(それは)ちがいます。それはトムです。
Is that a chair?
No, it isn't. It is Tom.
chair → イス
本来Tomは男の人なので「He is Tom.(彼はトムです)」と言うところですが、イスと間違えられていたくらいなので「It is Tom(それはトムです)」でよいと思います。
あなたの彼氏って身長高い?
はい、5mです。
Is your boyfriend tall?
Yes. He is 5 meters tall.
tall → 背が高い
meter → メートル
それらはゾンビですか?
いいえ、(それらは)ちがいます。
Are those zombies?
No, they aren't.
those → それら、あれら
「zombie」を複数形にするのを忘れないようにしましょう。
「何が、何ですか?」「何が、どんなですか?」「何が、いますか?」「何が、ありますか?」という例文を自分で作って、主語の数と人称に気をつけながらbe動詞を使った英語にしてみましょう。
be動詞の過去形
be動詞は不規則動詞です。「am」と「is」の過去系は「was」で、「are」の過去系は「were」です。
ぼくドラえもん!
I am Doraemon!
過去形→ぼくドラえもんでした。
I was Doraemon.
次のページでは形容詞や副詞を使って、修飾(言葉を詳しく説明)する方法を解説します。