過去形
過去のことを言うときは、動詞に「ed」をつける
英語で過去のことを言いたいときは、基本的には動詞(「~する」の部分)に「ed」をつけるだけです。
「~は、~しました、人に、物を、場所、時」の順番は、一般動詞の文章と変わりません。ただ動詞に「ed」をつけるだけです。
私は昨日ペンギンを触りました!
I touched a penguin yesterday!
最後が「e」で終わる単語には「d」だけをつけます。「ed」の読み方は、「ドゥ(d)」「トゥ(t)」「イドゥ(id)」の3種類あります。以下のように分類します。
- 基本的には「ドゥ」と読みます。
- 直前の音が「f, k, p, s, ch, sh」ならば「トゥ」と読みます。
- 直前の音が「t, d」ならば「イドゥ」と読みます。
このように分類法はありますが、何度も声に出して読んで、口に馴染ませてしまうのが良いでしょう。「cooked」を「クックドゥ」と読むと、口が気持ち悪いと感じるほどに。
不規則動詞
「ed」をつけるだけならば簡単なのですが、英語にはおかしな変化をするものもいます。複数形のところでもいましたが、過去形でもいます。(複数形についてはこちら)
そういったおかしな変化をする動詞のことを不規則動詞といいます。不規則というくらいなので規則性はありません。
残念ながら覚える以外に手立てがありません!本当に残念です!常日頃から「特技は忘れることです!」と胸を張って言っているほど記憶力の悪い私にとって、この不規則動詞は敵でした。本当に苦労して覚えた記憶があります。
いくつか不規則動詞を書いてみます。左が元の形(原形)で、右が過去形です。
go(行く) → went
eat(食べる) → ate
say(言う) → said
steal(盗む) → stole
buy(買う) → bought
swim(泳ぐ) → swam
stand(立つ) → stood
put(置く) → put
「put」に至っては、過去形も全く変わらず「put」です。極めつけは「read」です!原形は「read(リードゥ)」、過去形は「read(レッドゥ)」です。読み方だけかわるのです。本当にイミワカリマセン。
しかも、日常会話でよく使う単語ほど不規則動詞なことが多く、英会話の上達のためには避けては通れない関門です。頑張ってください。
うんうん悩んで英文を作ってから話すのではなく、とりあえず「~は、~した」まで口にしてみてから次に続く言葉を探すようにしましょう。会話はテンポです。 とりあえず声を発すればテンポは保てます!
いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。
No, he stole something precious. Your heart.
stole → steal(盗む)の過去形
something → 何か
precious → 大変な、貴重な
heart → 心
おじいさんは山へ柴刈りへ、おばあさんは川へ洗濯へいきました。
※柴刈り→薪集め
An old man went to the woods to gather firewood and an old woman went to the river to do the laundry.
old man → おじいさん
went → go(行く)の過去形
woods → 森
gather → 集める
to gather → 集めるために
firewood → 薪
old woman → おばあさん
river → 川
do the laundry → 洗濯する
to do the laundry → 洗濯するために
川上から大きな桃が、どんぶらこと流れてきました。
A big peach came floating down the river from upstream.
peach → 桃
came → come(来る)の過去形
come down → 下りてくる
floating → 浮かんでいる
from ~ → ~から
upstream → 川上
メロスは激怒した。
Melos got enraged.
Melos → メロス
got → getの過去形
get enraged → 激怒する
私は妹のプリンを食べました。
I ate my sister's pudding.
ate → eat(食べる)の過去形
sister → 妹、姉
pudding → プリン
妹かわいそう・・・。
「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、どうした」という例文を自分で作って、語順と過去形に気をつけながら英語にしてみましょう。 全ての要素を使わなくても大丈夫です。「誰が、どうした」の2つが入っていれば、他の要素は使っても使わなくても構いません。
過去形の否定文
過去形の文を否定文にする時、やることは2つあります。
- 動詞(「~する」の部分)の前に「did not」をつける。
- 動詞は「ed」をつけずに、もとの形(原形)のままにしておく。
「did not」は短縮形にして「didn't」 でもOKです。
「didn't」は印象的なので覚えやすいのですが、動詞を原形にするというのが地味で忘れがちです。気をつけましょう。
私は昨日をペンギンを触りました!
I touched a penguin yesterday!
否定文→私は昨日ペンギンを触りませんでした(´・ω・`)
I didn't touch a penguin yesterday.
動詞の前に「did not」をつけることと、動詞は原形のままにすることに気をつけましょう。 話す時は、とりあえず「~は、~しなかった」の2つを先に口に出してしまいましょう。残りの部分は話しながら考えていきます。
それでもボクはやってない。
I just didn't do it.
just → ただ
do → する
it → それを
私は昨日プリンを買いましたが、食べませんでした。
I bought pudding yesterday but I didn't eat it.
bought → buy(買う)の過去形
but → しかし
eat → 食べる
トムは先週の月曜日メアリーに電話をしなかった。
Tom didn't call Mary last Monday.
call → 電話する
last ~ → 前の~
Monday → 月曜日
北村君は先週学校に来なかった。
Kitamura-kun didn't come to school last week.
Kitamura-kun → 北村くん
to ~ → (目的地を示して)~へ
week → 週
3年前、悟は誕生日会に私を招待しなかった。
Satoru didn't invite me to his birthday party three years ago.
invite → 招待する
birthday party → 誕生日会
~ ago → ~前
three years ago → 3年前
「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、どうしなかった」という例文を自分で作って、語順と過去形に気をつけながら英語にしてみましょう。 全ての要素を使わなくても大丈夫です。「誰が、どうしなかった」の2つが入っていれば、他の要素は使っても使わなくても構いません。
過去形の疑問文
過去形の文を疑問文にするときは、やることが2つあります。
- 文頭に「did」をつける。
- 動詞は「ed」をつけずに、もとの形(原形)のままにしておく。
文頭の「Did」は印象的なので覚えやすいのですが、動詞を原形にするというのが地味で忘れがちです。気をつけましょう。
陽毬(ひまり)は昨日をペンギンを触りました。
Himari touched a penguin yesterday!
疑問文→陽毬は昨日ペンギンを触りましたか。
Did Himari touch a penguin yesterday?
はい、(彼女は)触りました。
Yes, she did.
いいえ、(彼女は)触りませんでした。
No, she didn't.
「did」で質問されたら、返事をするときも「did」で返します。
英語は基本的に必ず主語(「~は」の部分)をつけますので、返事をするときも省略をしないようにしましょう。
日本語では「はい、しました。」のように返事をしますが、英語で答える時は「はい、彼女はしました。」という具合に、必ず「~は」の部分も考えて返事をしましょう。
文頭に「Did」をつけることと、動詞は原形のままにすることに気をつけましょう。 話す時は、とりあえず「~は、~しましたか?」の2つを先に口に出してしまいましょう。残りの部分は話しながら考えていきます。
アンドロイドは電気羊の夢を見たか?
はい、(彼らは)見ました。
Did androids dream of electric sheep?
Yes, they did.
android → アンドロイド
dream of ~ → ~夢を見る
electric → 電気の
sheep → 羊
「sheep」は複数形でも「sheep」です。
あれ見たか?
ああ、見たよ。俺がやったんだ。
Did you see that?
Yeah I saw it, I did it!
see → 見る
that → あれ
yeah → yesと同じ意味
saw → seeの過去形
did → do(する)の過去形
ダイ・ハード4.0に出てくるセリフです。
あなた臭いわ!昨晩はお風呂に入ったの?
いいえ、(私は)入っていません。
You stink! Did you take a bath last night?
No, I didn't.
stink → 臭う
take a bath → 風呂に入る
last night → 昨晩
俺のためにこのお弁当を作ってきてくれたの?
か、勘違いしないでよね!別にあんたのために作ったんじゃないわよ!ただちょっと作りすぎちゃっただけなんだから!
Did you make this lunch box for me?
D-don't get me worng! I didn't do this for you! I just made too much by mistake!
make → 作る
lunch box → お弁当
for ~ → ~のために
get (人を) wrong → (人を)勘違いする
made → make(作る)の過去形
too ~ → ~すぎる
much → たくさん
by mistake → 間違って
ツンデレ。
彼らは部屋から出てきて、働き出しましたか?
いいえ、全然です。
Did they come out of their room and start working?
No, not at all.
come out of ~ → ~出てくる
start working → 働き出す
not at all → 少しも~ない
「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、しましたか?」という例文を自分で作って、語順と過去形に気をつけながら英語にしてみましょう。 全ての要素を使わなくても大丈夫です。「誰が、どうしましたか?」の2つが入っていれば、他の要素は使っても使わなくても構いません。
過去形は日本語でも意識しながらしゃべっているので、少し練習をすればすぐに慣れてくると思います。
次のページでは、動きを伴わない英語を解説します。be動詞っていうやつです!