命令文
やってほしいことを最初に言う
「~しなさい。」と命令するときは、まずはやってほしいことを最初に言ってしまいます。
普通、英語の文章は「~が、~する、人に、物を、場所、時」の順番に並んでいますが、命令文は主語をなくして「~しなさい。」から言い始めます。(英語の語順についてはこちら)
最初の「~しなさい。」の部分は、必ず動詞の原形(「s」とかいろいろついてないやつ)にしましょう。 呼びかけなどで人の名前を入れたいときは、その人の名前を一番前か一番後ろにつけます。ただし、書くときは必ずカンマをつけます。
シータ、ひざまずきなさい。
Sheeta, get down on your knees.
Get down on your knees, Sheeta.
「~しなさい。」ではキツすぎるので、「~してください。」と丁寧に頼みたいは「please」をつけます。名前と同じように一番前か一番後ろにつけます。 前につけるときはカンマをつけないことが多いです。後ろにつけるときはカンマはつけてもつけなくても大丈夫です。
愛をください。
Please give me your love.
Give me your love, please.
「~しなさい。」から言い始めます。 とりあえず「~しなさい。」を言ってしまってから(言いながら)、後に続く言葉を考えていきましょう。
シェーン、戻ってきて!
Shane, come back!
Shane → シェーン
come back → 戻ってくる
きびだんごをください。そうすれば私は鬼と戦うかもしれない。
Give me your kibidango, and I may fight against ogres.
give → あげる
kibidango → きびだんご
may ~ → ~かもしれない
fight against ~ → ~と戦う
ogre → 鬼
命令文の後に「and ・・・」と続けると、「~しなさい。そうすれば・・・」という意味になります。
ベイビー、私を殺しなさい。
Kill me , baby.
僕と契約して魔法少女になってよ。
Please make a contract with me and become a magical girl.
make a contract with ~ → ~と契約する
become → ~になる
magical girl → 魔法少女
ひざまずけ!命乞いをしろ!小僧から石を取り戻せ!
Get down on your knees! Beg for your life! Take back the stone from the boy!
get down on 人の knees → ひざまずく
beg for 人の life → 命乞いをする
take back → 取り戻す
stone → 石
from ~ → ~から
「~しなさい」や「~してください」という例文を自分で作って英語にしてみましょう。 最初は動詞の原形で、「~しなさい。」という言葉から始めるように意識しましょう。
否定命令文
「~するな。」のような、禁止する命令文を否定命令文といいます。
命令文の前に「Don't」を付け加えるだけです。
文頭か文末に「please」をつけて、「~しないでください。」のように丁寧にすることもできます。また、文頭か文末に名前をつけて呼びかけることもできます。
命令文の文頭に「Don't」をつけて、「~するな。」という英語にします。
考えるな。感じろ。
Don't think. Feel.
think → 考える、思う
feel → 感じる
話しかけないでください。あなたのことが嫌いです
Don't talk to me, please. I do not like you.
talk to ~ → ~に話しかける
like → 好む
「don't」ではなくて「do not」を使って「not」の部分を強めに言うと、嫌いな感じが強めに出て良いです。
押すなよ!押すなよ!
Don't push! Don't push!
push → 押す
動くな!手を上げろ!
Don't move! Hold your hands up!
move → 動く
hold up → 上げる
hand → 手
言われたら素直に従いましょう。
トム、メアリーの後をこっそりつけないように。
Tom, do not stalk Mary.
stalk → こっそり後をつける
「don't」ではなくて「do not」を使って「not」を強めに言いうと、強く禁止することができます。
「~するな。」や「~しないでください。」という例文を自分で作って英語にしてみましょう。
Let's ~
命令文の文頭に「Let's」をつけると、みなさんお馴染みの「~しよう。」という意味になります。
しかし、この「Let's」は人を誘う表現ではなく、もうやることが決っていることを、「じゃあ、やろうか。」という感じで使います。
例えば、もう映画を見に行くことは決まってて、時間になったから「じゃあ、行こうか。」という感じで使います。
「明日映画行かない?」のように誘う場合には、他の表現をつかいましょう。人を誘う表現はたくさんあるので、別のページでまとめて紹介しようと思います。
「うん、やろう!」と答えたいときは、学校の教科書には「Yes, let's.」なんて書いてありますが、そんなことは気にせずに好きなように答えて大丈夫です。 「Ok!」とか「Alright!(オーライ)」とか「Sure!(もちろん)」とか、気分に合わせて答えましょう。
既にやることが決まってることを「やろう!」と言っているので、断ることはあまりありません。それでも断るときは、日本語とまったく同じように断ればよいです。
「Wait. It's too early.(待って。早すぎだよ。)」や「I'm sorry. I'm sick now.(ゴメン。今ちょっと気分が悪い)」のように、理由を言って断ります。
学校の教科書には「No, let's not.」なんて書いてありますが、私は使ったことがありません。
ちなみに、「Let's」は「Let us」の短縮形です。
「Let's」を使って、「~しよう。」という英語を作ってみましょう。
鬼ヶ島へ行きましょう。
わかった!
Let's go to Onigashima.
Okay!
to ~ → (場所の前に置いて)~へ
Onigashima → 鬼ヶ島
今はその話はよそう。
Let's not talk about it now.
talk → 話す
about ~ → ~について
「Let's not ~」で「~しないようにしよう」という意味になります。
家に帰ってビールを飲もう!
素晴らしい!
Let's go back home and have some beer!
Awesome!
go back → 戻る
home → 家に、家へ
have → 飲む
some → いくつか、いくらか
beer → ビール
awesome → 素晴らしい
やってみよう!
Let's try!
try → 挑戦する、しようとする
メアリーの家へ行こう。
ダメだよ、トム。君はメアリーに会ってはいけない。
Let's go to Mary's house.
No, Tom. You mustn't meet Mary.
house → 家
mustn't ~ → ~してはいけない
meet → 会う
「~しよう。」や「~しないようにしよう。」という例文を自分で作って英語にしてみましょう。
動作ではない命令文
ここまでの命令文は、すべて動作を伴う命令文でした。動作ではないことを命令するときは「Be」で始めます。
Be quiet. → 静かにしなさい。
Be careful. → 気をつけなさい。
Be a good neighbor. → 良き隣人でありなさい。
Don't be noisy. → うるさくするな。
たくさん書きましたが、一番大事なことは主語(「~は」の部分)を省略すれば命令文になるということです。
ここさえ間違えなければ命令できますので、バンバン命令していきましょう!(?)
次は過去形のお話です。