話せる英会話の練習方法
日本語を英語にしよう
学校英語の英語練習は、穴埋め問題を使うことが多いです。
次の( )に入る語句を答えなさい。
I ( ) playing tennis.
のような問題です。英会話において、穴埋めをすることには何の意味もありません。言葉を話している時、人はひとつひとつの単語を意識して話しているわけではありません。
日本語を話している時もそうですが、大きな塊をひとつのくくりとして考えて話しています。例えば、「私はテニスをしています。」は、
「(私は)(テニスを)(しています)」というふうにとらえて話していて、
「(私)(は)(テニス)(を)(し)(て)(い)(ます)」とは決してとらえていません。
新しい英文法を勉強した時は、確かにひとつひとつの単語を考えながら文章を組み立ていきます。ですが、英会話を勉強する上では単語ずつに区切って考えていてはダメです。 単語のまとまりや文章全体の流れを、ひとつのものとして感じられるようにするべきです。ですので、日本語全体を英語にする練習をすると効率が良いです。
当サイト「話せる英文法」では、文法の解説と共に必ず例文をいくつか紹介します。まずはその例文を使って、日本語を英語にする練習をしましょう。 はじめは文法を意識しながら、ゆっくりと単語をひとつひとつ考えて英語にしてみます。作ってみた英語が正しくても間違っていても構いません。 ミスは気にしません。直せばよいのです!
続いて正しい英語を何度も声に出して読んでみましょう。これは単語で区切らず、文章全体が流れるように読んでいきます。音読のポイントは以下の4つです。
- 単語で切らずに文章全体を流すように読む。
- はじめはゆっくりと、だんだんと速く言えるようにする。
- 英文を見なくても言えるようになるまで、何度も声に出して練習する。
- いつもしゃべっているくらいの声の大きさで。
この手順でいくつかの例文を練習したら、今度は自分で似たような例文を作ってみましょう。 例文は他人が作った文章です。英会話では自分が思ったことを話すことになりますので、自分で例文を作ってみるというのは重要なことなのです。
まず日本語を考えてから英語に直しても構いません。マスターしてくると、日本語を思い浮かべなくても、状況を思い浮かべただけで、それを直接英語にできるようになります。 ここまでできたらその文法はマスターしたと言ってよいでしょう! 会話のキモはテンポです。相手が言ったことを頭の中で理解し、自分の言いたいことを考えて、それを英語で口にするまでのスピードが重要です。 ですので、どんどんと先へ進もうとせず、マスターするまでひとつひとつの文法をしっかりと読み込みましょう。
しかし、一度「マスターしたな!」と思っても、次の日になると忘れてしまうことがあります。むしろ忘れます。
私は特に記憶力が悪く、「忘れることについてはちょっと自信がある。」と日頃言っている程の酷さです。だって、人は忘れるものじゃないですか!
そんな私は、「忘れた頃に復習する」という技を使って、ひとつひとつ習得していきました。
「ああ!これってなんだっけ????うーん、うーん、えーと・・・・・。そうだ、これだ!!」っていう具合に思い出した時が、一番物事を覚えます。
なので、「そろそろあの辺忘れてきたかな。」と思ったタイミングで、もう一度日本語を英語にする練習をしてみましょう。
また間違えてしまったとしても気にしません。直せばよいのです!
続いては、英会話のアプローチの話をします。
英会話のアプローチは2つある
「さあ、英語を話そう!」と思った時、私の頭の中では2つの英語のアプローチが起こります。
- 場面的に考える
- 文法的に考える
場面的に考える
日本語でも同じなのですが、「こういう場面ではこの言葉を使う。」というようなパターンみたいなものがあります。 「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」と返すとか、しばらく会ってなかった友人に遭遇した時に「久しぶり!元気だった?」と言うとか、そういったものです。
英語を話す時は、この場面的に考えることが結構重要になってきます。これは英文法とは別に覚える必要があります。ただ、私はこの「場面的に考える」ということを、実際の会話の中で学んでいきました。
外国人の友だちとバカみたいな話をしながら学んでいきました。家に帰ってから、「あいつあの時あんな英語使ってたな。」と思い出して、声に出して練習して覚えたりしていました。
ある程度英語が話せるようになって、友達とかができてから学んでも全然遅くありません。
また、英会話教室などではこういった場面的に考えるトレーニングを中心に教えてくれる教室が多く、場合によっては利用してみるのもよいと思います。
文法的に考える
頭の中にその場面で使う英語が思い浮かばなかったら、文法的なアプローチを取っていきます。また、「場面的に考えて丁度良い英語は見つかったけれど、このままでは使えないな。」という時も、文法的なアプローチを取ります。
私が英語を話す時は、「場面的に考えて丁度良い英語は見つかったけれど、このままでは使えないな。」のパターンが多いです。覚えているフレーズを文法的なアプローチで変化させて話します。
「そんなにたくさんのことを考えてたら、会話のテンポなんて保てないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。まず、この2つのアプローチの選択は基本的に無意識で行われます。
場面的な定型フレーズは考えなくても言えますし、文法的なアプローチも喋りながら考えているので、会話のテンポが崩れることはありません。慣れてくればどちらも一瞬で処理できるようになります。
そもそも通じることが第一ですから、会話が詰まってしまったら文法なんて気にせずに単語やジェスチャーで伝えればよいのです。細いことはあとで気にすればよいのです! 心配しなくてもカタコトで話していれば、そのうち処理速度は上ります。大丈夫です。
ですが、そもそも「英語を話す友達なんてどこで探せばいいの?」という疑問には、次のページでお応えします。