英会話に特化した英文法を。英語を話す時に使える英文法を解説します。英会話の練習法や勉強法も合わせて紹介しています。英会話を勉強して世界中の人たちとお話をしましょう!

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「~がいる」「~がある」

「There is ~.」「There are ~.」

「~がいる」「~がある」という表現をしたいときは、「There is ~.」または「There are ~.」を使います。 1つだけあるときは「There is ~.」を、1つではないときは「There are ~.」を使います。

日本語では生き物の存在を表すときは「ある」、生き物でないものの存在を表すときは「いる」を使いますが、英語ではそのような区別は必要ありません。 どうやら英語は、生き物かどうかはそれ程気にしない言語のようです。

文法的に覚えることはこれだけなのでとても簡単なのですが、逆に簡単すぎて印象が薄いという残念な文法分野です。 会話中では結構な頻度で使う表現なので、しっかり覚えてあげてください!

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「There is ~.」「There are ~.」の使い方

文法的にはbe動詞として考えればOKです。(be動詞についてはこちら
否定文にするときは「not」をつければよいですし、疑問文にするときはbe動詞を前へ持っていけばよいです。過去形にしたいときはbe動詞を過去形にします。

(いる・あるの例文)

「There is ~.」「There are ~.」を使って、「~がいる」「~がある」を英語にしてみましょう。

(例文1)

ポケットの中にはビスケットが1つある

There is a biscuit in my pocket.

biscuit → ビスケット
pocket → ポケット

ビスケットは1つなので、「There is ~」を使います。

(例文2)

私たちの学校にはアルパカが2匹います

There are two alpacas in our school.

alpaca → アルパカ

アルパカが1匹ではないので、「There are ~」を使います。

(例文3)

ホテル・カリフォルニアにはたくさんのスペースがある

There's plenty of room at the Hotel California.

there's → 「there is」の短縮形
plenty of → たくさんの
room → スペース、空間
Hotel California → ホテル・カリフォルニア

「スペース」や「空間」という意味での「room」は不可算名詞(数えられない)なので、単数扱いされて「There is ~」が使われています。
イーグルスのホテル・カリフォルニアは名曲だと思います。

(例文4)

この世には不思議な事など何もないのだよ、関口君。

There is not a mysterious thing in this world, Sekiguchi-kun.
There is no mysterious thing in this world, Sekiguchi-kun.

mysterious → 不思議な
thing → もの、こと
world → 世界

否定文なので「not」がついています。「There is not a 単数形」は、「~なんてひとつもない」というニュアンスで、「ない」感じが強調されます。 「There is no 単数形」の形にしてもOKです。

(例文5)

そのメイドの頭の上には猫耳がありません

There are not any cat ears on the head of the maid.
There are no cat ears on the head of the maid.

any → (否定文で)ひとつも
cat ear → 猫耳
head → 頭
of ~ → ~の
maid → メイド

「There are not any 複数形」は一般的な「ない」感じのニュアンスです。 「普段はあるんだけど今はないなー。」とか、「普通はいくつかあるけど今回はないなー。」というニュアンスです。 「There is no 複数形」の形にしてもOKです。

(例文6)

この街に聖杯はありますか
はい、あります。

Is there the Holy Grail in this city?
Yes, there is.

the Holy Grail → 聖杯
city → 街

質問している人が「聖杯は1つ」だと思っているので、「Is there ~?」で質問しています。

(例文7)

日本には忍者がいますか
私が忍者です。

Are there any ninjas in Japan?
I am a ninja.

ninja → 忍者

質問している人が「忍者は1人じゃない」と思っているので、「Are there ~?」で質問しています。

(例文8)

そして誰もいなくなった。

And then there were none.

then → それから、その時
none → 誰も~ない

過去形なので「were」を使います。

(例文9)

パスタの国には、フォークが1本しかありませんでした

There was only one fork in the Land of Pasta.

only → ~だけ
fork → フォーク
of ~ → ~の
the Land of Pasta → パスタの国

過去形なので「was」を使います。

(例文10)

クィディッチのチームには何人のプレイヤーがいますか
1チーム7人です。

How many players are there in a quidditch team?
There are seven players in each team.

quidditch → クィディッチ
team → チーム
each → それぞれの

「何人?」と質問するので「How many ~s」ではじめます。「How many」の後ろは疑問文なので「are」が前にきています。

「~がいる。」「~がある。」を含む例文を自分で作って、英語にしてみましょう。

否定文を何種類か書きましたが、はじめのうちは意味の違いを気にせずに使っても大丈夫です。 「もっと細かい表現を伝えたい!」と思うようになったら、意味の違いを意識してみるとよいと思います。

助動詞と組み合わさった「There is ~.」の文

「There is ~.」の文に、助動詞をつけて意味を補足することができます。助動詞の後ろは必ず動詞の原形なので「There 助動詞 be ~」という形になります。 助動詞の文章ですので、否定文にするときは助動詞の後ろに「not」をつけます。疑問文にするときは助動詞を前へ持っていきます。(助動詞についてはこちら

  1. There must be ~
    「~があるにちがいない。」
    「~にちがいない」という意味の「must」がくっついています。
  2. There may be ~
    「~があるかもしれない。」
    「~かもしれない」という意味の「may」がくっついています。
  3. There might be ~
    「~があるかもしれない。」
    「may」と「might」は、ほぼおなじ意味です。「might」の方が少し可能性が少ないイメージです。
  4. There can't be ~
    「~があるはずがない。」
    「~のはずがない。」という意味の「can't」がくっついています。
  5. There will be ~
    ≒There is going to be ~
    「~があるだろう。」「~がある予定だ。」
    未来形の「will」または「be going to」がくっついています。
  6. There used to be ~
    「以前は~があった(今はない)。」
    「以前~があった。」という意味の「used to」がくっついています。
(There 助動詞 be ~の例文)

助動詞の意味を思い出しながら英語にしましょう。

(例文11)

茂原駅の前には、以前そごうがあった(今はない)

There uesed to be a Sogo department store in front of Mobara Station.

Sogo → そごう
department store → デパート
in front of ~ → ~の前に
Mobara → 茂原
station → 駅

(例文12)

愛はあるだろう

There will be love.
There is going to be love.

love → 愛

(例文13)

この世界に奇跡や魔法はあるかもしれませんか

Might there be miracles or magic in this world?

miracle → 奇跡
magic → 魔法

疑問文なので、「might」が前にきています。

(例文14)

兄のために毎朝朝食を作ってくれる妹なんているわけがない

There can't be any little sisters who make breakfast every morning for their brothers.

little sister → 妹
breakfast → 朝食
every morning → 毎朝
for ~ → ~のために
brother → 兄・弟

「who」の後ろは、どんな妹なのかの説明です。関係代名詞です。

(例文15)

この箱の中には生きている猫がいるにちがいない

There must be a living cat in this box.

living ~ → 生きている~

「~がいる。」「~がある。」に意味を添えて、助動詞を使った例文を自分で作って英語にしてみましょう。

いる・あるのまとめ
  1. 「~がいる。」「~がある。」は、「There is ~.」か「There are ~.」で表す。
  2. 単数(1つ)の場合は「There is ~.」、複数(1つではない)の場合は「There are ~.」を使う。
  3. 否定文や疑問文の作り方は、be動詞の文と同じ。
  4. 助動詞と組み合わせて「There 助動詞 be」の形にして、意味を添えることができる。 助動詞をつける場合、否定文や疑問文の作り方は助動詞の文と同じ。

次は「to + 動詞の原形」、不定詞についてです。

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