形容詞・副詞
形容詞・副詞とは
言葉を詳しく説明する言葉を修飾語といいます。英語では、名詞(物の名前)を詳しく説明する言葉を形容詞といいます。 例えば、「英語」という名詞を詳しく説明してみましょう。
楽しい英語
簡単な英語
おもしろい英語
美味しそうな英語
禍々しい英語
名詞以外の言葉を詳しく説明する言葉を副詞といいます。 例えば、「転がる」という動詞(動作を表す言葉)を詳しく説明してみましょう。
楽しく転がる
ゴロゴロ転がる
素早く転がる
ゆっくり転がる
禍々しく転がる
「かわいい」という形容詞を詳しく説明してみましょう。
すごくかわいい
少しだけかわいい
驚くほどかわいい
たぶんかわいい
微妙にかわいい
動作を説明する副詞
副詞を置く位置は結構自由です。ですが、動作を詳しく説明する(動詞を修飾する)ときは、普通は動詞よりも後ろに置きます。 いつもの英語の並び順に入れると、(英語の並び順についてはこちら)
~は、~する、人に、物を、動詞を修飾する副詞、場所、時
ただし、動詞と副詞の間が長い場合は動詞のすぐ後ろに置いたり、話したい内容や状況によっても位置が変わったりします。 実際に会話をしながら慣れていくしかありませんが、逆に言えば副詞を置く位置が多少おかしくても会話は成り立つということなので、間違いを気にせずにどんどん話してみるとよいと思います。
動作を詳しく説明する言葉は、動作よりも後ろに置くことを意識して英語にしてみましょう。
やつらは素早く動く!
They move quickly!
move → 動く
quickly → 素早く
スティーヴン・セガールは関西弁がペラペラです。
Steven Seagal speaks the kansai dialect fluently.
Steven Seagal → スティーヴン・セガール(最強)
speak → 話す
dialect → 方言、なまり
fluently → 流暢に
妹は早起きをして、私に朝食を作ってくれます。
My sister gets up early and makes breakfast for me.
sister → 妹、姉
get up → 起きる
early → 早く
make → 作る
breakfast → 朝食
for ~ → ~のために
私は猫耳が大好きです!
I like cat ears very much!
like → 好む
cat ear → 猫耳
very much → とても
「like」は「好む」という意味の動詞です。なので「very much」は後ろについています。日本語では「猫耳を好みます」と言うと違和感があるので、「猫耳が好きです」に言い換えられています。
トムは毎日君にしつこく電話をしてくるの?
はい、(彼は)してきます。
Does Tom call you persistently everyday?
Yes, he does.
call → 電話する
persistently → しつこく
everyday → 毎日
「しつこい」ことを強調したければ「Does Tom persistently call you everyday?」のように、副詞を動詞の前に置いても大丈夫です。
「どんなふうに~する。」を含む例文を自分で作って、副詞の位置に気をつけながら英語にしてみましょう。
頻度を表す副詞
どれくらいしょっちゅうなのかを表す言葉を「頻度を表す副詞」といいます。頻度を表す副詞をいくつか挙げてみます。
always → いつも
usually → 普段は
generally → 大抵は、一般に
frequently → 頻繁に
often → しょっちゅう、しばしば
sometimes → ときどき
occasionally → たまに
seldom → めったにない
rarely → めったにしない
hardly ever → ほとんどしない
almost never → ほとんどない
never→ 決してない、一度もない
基本的に上の方が頻度が高く、下のほうが頻度が低いです。なぜか頻度が低いほうが言葉が多いですね。日常会話で最低限必要なのは、「always」「usually」「often」「sometimes」「rarely」「never」です。
また、頻度を表す副詞は置く場所が決まっています。
- 助動詞の後ろに置く。
- 助動詞がないときは一般動詞の前、またはbe動詞の後ろに置く。
(一般動詞についてはこちら)
(be動詞についてはこちら)
頻度を表す副詞は基本的には置く位置が決っているのですが、強調したいときなどに置く場所を変えることもあります。副詞は比較的自由です。
頻度を表す副詞は、助動詞があるときは助動詞の後ろ、助動詞がないときは一般動詞の前、またはbe動詞の後ろに置きます。
いつでもあなたと一緒にいるつもりだよ。
I will always be with you.
will → (助動詞)~するつもり
be → be動詞の原形(もとの形)
with ~ → ~と一緒に
「always」は助動詞「will」の後ろに置きます。
誠実であることが常に正しいわけではない。
Honesty isn't always right.
honesty → 誠実
isn't → is notの短縮形
right → 正しい
「always」はbe動詞の後ろに置きます。また、否定文を作る時の「not」は、それ以降の言葉を否定するので、今回は「always right(いつも正しい)」を否定しています。 「いつも正しいではない」なので、「常に正しいわけではない」という日本語になりました。
あなたは普段馬で学校へ行くのですか?
Do you usually ride your horse to school?
ride → (馬、バイクなどに)乗る
horse → 馬
to ~ → (目的地の前に置いて)~へ、~に
「usually」は一般動詞「ride」の前に置きます。
メリイはほとんど回復魔法を使いません。
Mary rarely uses cure spells.
use → 使う
cure → 治療
spell → 魔法
「rarely」は一般動詞「use」の前に置きます。「rarely」を使うことで否定文っぽくなりました。 このような否定文が作れるようになると、英語が自然体になりますよ!
小鞠(こまり)はときどき小学生に見えます。
Komari sometimes looks like an elementary school kid.
Komari → 小鞠
look ~ → ~に見える
like ~ → ~のように
elementary school → 小学校
kid → 子供、生徒
「sometimes」は一般動詞「look」の前に置きます。
「いつも」「ときどき」「普段は」「めったにない」という例文を自分で作って、頻度を表す副詞の位置に気をつけながら英語にしてみましょう。
それ以外の副詞と形容詞
ここまでで説明してきた「動作を修飾する副詞」「頻度を表す副詞」以外の副詞や、形容詞を使うときは、日本語の語順とほぼ同じ語順で並べれば大丈夫です。 日本語と同じなので簡単です。
基本的には日本語と同じ語順で並べていきます。
君は美しい。
You are beautiful.
beautiful → 美しい
長くて黒い雲が迫ってくる。
The long black cloud is coming down.
long → 長い
black → 黒い
cloud → 雲
is coming down → 迫っている
Bob DylanのKnockin' on Heaven's Doorは名曲です。
その理髪師は、深くて暗い穴の井戸の中へ囁いた。
The barber whisperd into the deep dark well.
barber → 理髪師
whisper → 囁く
into ~ → ~の中へ
deep → 深い
dark → 暗い
well → 井戸
王様の耳はロバの耳。
ウサイン・ボルトはとても速く走ります。
Usain Bolt runs very fast.
Usain Bolt → ウサイン・ボルト
run → 走る
very → とても
fast → 早く
その猫耳美少女メイドはアンドロイドですか?
はい、そうです。
Is that cat ear beautiful maid an android?
Yes, she is.
cat ear → 猫耳
maid → メイド
android → アンドロイド
猫耳は普通2つついているの「cat ears」なのですが、このように形容詞として使うときは単数形にするという決まりがあります。
「~な、~」という例文を自分で作って、日本語と同じ語順で英語にしてみましょう。
something系は後ろに形容詞をつける
形容詞を使って修飾をする場合、普通は日本語と同じ語順で並べます。ですが、「something(何か)」「anything(何か、何も)」「nothing(何もない)」「somewhere(どこか)」「somebody(誰か)」などにつける場合は、形容詞が後ろになります。
(例)何か冷たいものが欲しい。
I want something cold.
(例)私は特別な人を見つけた。
I found somebody special.
enoughは後ろにつける
「enough」は「十分な」という意味の形容詞です。「十分に」という意味の副詞でもあります。 「enough」は、名詞を修飾する時は日本語と同じ語順で大丈夫ですが、名詞以外を修飾するときは修飾したい言葉の後ろに置きます。
(例)心配するな。君は十分なお金を持っている。
Don't worry. You have enough money.
(例)甘さが足りないね。
It is not sweet enough.
副詞を置く位置を間違えたくらいでは会話には支障がありませんので、不安であってもとにかくしゃべってしまって大丈夫です。
「間違えながら覚えればいい!」くらいの姿勢が大事です。
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