英会話に特化した英文法を。英語を話す時に使える英文法を解説します。英会話の練習法や勉強法も合わせて紹介しています。英会話を勉強して世界中の人たちとお話をしましょう!

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複数形と単数形

英語はとにかく数を気にする

「それは1つなのか、1つではないのか。」
日本語では、物が1つしかなくても1つじゃなくても全く気にしないでしゃべってしまいます。なので、日本語を話している時に「物」を思い浮かべても、その数までは意識しません。
ところが、英語を話している際にはその数までもが重要な要素になってきます。

物が1つ(または人が1人)の時を単数形。 物が1つ(または人が1人)ではない時を複数形といいます。
英語を話している時に「物」(または「人」)を言う時は、必ず1つなのか1つではないのかを意識して話すようにしましょう。

初めは慣れずに間違えてしまいますが大丈夫です!間違えても問題なく英語は通じます。
「数を意識するんだ数を意識するんだ数を意識するんだ」と思っていれば、そのうちに自然と数を意識して話せるようになっていきます。

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単数形

単数形の物(または人)の前には「a」か「an」をつけます。どちらも「1つの」とか「1人の」という意味です。
直後の音が母音(「a、e、i、o、u」の音。日本語では「ア、イ、ウ、エ、オ」の音)の時には「an」をつけます。
直後の音が子音(母音以外の音)の時には「a」をつけます。

また、「a」や「an」の代わりに「the」を使うこともできます。「a」と「the」の使い分けは難しいので、ここでは簡単に少しだけお話します。
「the」は、自分も話し相手もある特定の物だとわかっているときに使います。
「a」や「an」は、相手、もしくは自分と相手の両方が、ある特定のものだとはわかっていないときに使います。
「何言ってるかわからない!日本語でおk!」ってなると思うので、例文を使って説明します。

Let's go to the maid cafe.

Let's go to a maid cafe.

どちらも日本語では「メイド喫茶に行きましょう」という意味です。

「the maid cafe」の方は、自分も話し相手も特定の店舗を思い浮かべています。 そこのお店の常連で、2人の間の会話で「メイド喫茶といえばあのお店」と決っているか、以前話をしていて、「今度行ってみよう。」と約束していたのかもしれません。

それに対して「a maid cafe」の方は、少なくとも話し相手はどのお店だかわかっていません。話している本人も特定のお店のことを考えて話したわけではないかもしれません。 どこかにある1つのメイド喫茶です。
ですので、「a」や「an」は「1つの、1人の」と意味ですが、「とある」というニュアンスも入っています。「とある科学の超電磁砲(レールガン)」は、「A Certain Scientific Railgun」です。

また、「the」は直後が母音の時は「ジ」と発音し、直後が子音の時は「ザ」と発音します。(発音はカタカナ表記が難しいです・・・。「th」なんで、下の先っちょを歯に当てるあの発音です。)

単数形
  1. 物や人が1つだったら、前に「a」か「an」か「the」をつける。
  2. 自分も話し相手も特定の物を認識しているときは「the」を使う。
  3. 話し相手が特定の物だと認識しておらず、「とある1つの」や「ある1つの」というニュアンスの場合は「a」や「an」を使う。
  4. 直後が子音の時は「a」、母音の時は「an」を選ぶ。「the」も、直後の音が子音なのか母音なのかで読み方が変わる。

1つの物(または人)にも関わらず、「a」も「an」の「the」もつけない場合があります。以下の場合は「a」「an」「the」をつけません。

  1. 固有名詞
    人の名前、国や都市の名前、建物の名前など、1つしかない名前の前にはつけません。
  2. スポーツやゲーム
    soccer、kabaddi(カバディー)、pocky game(ポッキーゲーム)などの前にはつけません
  3. 物(または人)の前に「~の」がついているとき
    my girlfriend(俺の彼女)、Tom's sister(トムの妹)、this feeling(この気持ち)なとの前にはつけません
  4. 目的や手段を表すとき
    go to bed → ベッドに行くが、目的は寝ること。
    go to school → 学校に行くが、目的は寝ること勉強すること。
    by helicopter(ヘリに乗って)→ 交通手段

なんだか細かいことをたくさん詰め込んでしまいましたが、間違えても通じるので、失敗を恐れずにどんどん話してみてください。話しているうちにだんだんと意識していけるようになります。
まず話す。間違いに気がついたら直す。これに限ります。実際ネイティブスピーカーも「ザ」と「ジ」が適当だったりしますし!

複数形

複数形の物(または人)には、最後に「s」や「es」をつけます。 1つではないので「a」や「an」はつきません。「the」は単数形のときと同じように使えます。

姉または妹(1人)→ a sister
姉妹(2人以上)→ sisters

イケメン(1人)→ a stud
イケメン(2人以上)→ studs

「s」「es」の読み方は「ズ」「ス」「イズ」「ツ」の4種類があります。単語の最後の音によって変わります。

  1. 基本的には「ズ」と読みます。
  2. 最後の音が「c、f、k、p、q」のときは「ス」と読みます。
  3. 最後の音が「t」のときは「ツ」と読みます。
  4. 最後の音が「s、x、z、ch、sh」のときは「イズ」と読みます。

練習していれば、無意識のうちに使い分けられるようになります。「books」を「ブックズ」と読むと、「今、自分何か変なこと言った!」というような違和感を感じるようになります。 たくさん話して、口で慣れてしまいましょう

不規則に変化する複数形

複数形には変なやつがいます。変なやつをいくつか書いておきます。

leaf(葉っぱ)→ leaves
knife(ナイフ)→ knives
man(男の人)→ men
woman(女の人)→ women
child(子供)→ children
mouse(ネズミ)→ mice
person(人)→ people
fish(魚)→ fish

「fishの複数形はfishって、まったく一緒じゃん!!」とツッコミたくなるほどの理不尽さです。変な複数形は覚えるしかありません、残念ながら。

複数形
  1. 物(または人)が1つでないときは、後ろに「s」または「es」をつける。
  2. 「s」「es」の読み方は「ズ」「ス」「イズ」「ツ」の4種類。
  3. 変な複数形は覚えるしかない。

可算名詞と不可算名詞

実は、ここまで書いてきたものは全て数えられるものでした。英語には数えられないものというものもあります。
数えられるものを可算名詞、数えられないものを不可算名詞といいます。

以下のようなものは不可算名詞です。

  1. 液体や気体
    water(水)、air(空気)、melon soda(メロンソーダ)など
  2. 素材
    wood(木材)、paper(紙)、butter(バター)など
  3. 抽象名詞(目に見えない、形のないもの)
    anger(怒り)、beauty(美しさ)、homework(宿題)、money(お金)
  4. 総称
    furniture(家具。イスや机などの総称)
    food(食べ物。スイカやカレーなどの総称)

このような決まりはあるのですが、正直な話、数えられるか数えられないかの分類は滅茶苦茶難しいです。例えば、「bread(パン)」は数えられません。 「advise(アドバイス)」も数えられません。「なんでや!?」って思いますよね。わかります。
変なやつは覚えるしかありません、残念ながら。わかりやすいやつは法則で分類して、変なやつは覚えてしまうのが良いと思います。

不可算名詞の数え方

不可算名詞を数えたいときは、入れ物を使うと便利です

a cup of darjeeling tea → カップ1杯のダージリン・ティー
20 bottles of Dom → 20ビンのドンペリ

「bottle(ビン)」は数えられるので、「20 bottles」のように「s」がついています。

可算名詞と不可算名詞
  1. 数えられるものを可算名詞、数えられないものを不可算名詞という。
  2. おおまかに分類はできるが、微妙なものを覚えるしかない。
  3. 不可算名詞を数えるときは、入れ物を数えると便利。

細かいことをたくさん詰め込みました。何度も書いていますが、間違っていても通じます。 しゃべってるうちに少しずつ、ひとつずつ意識をしていくようにすれば大丈夫です!ゆっくりいきましょう!

複数形とセットで使われる単語

「たくさん」、「少し」、「いくつか」のような単語は、複数形の単語とセットで使われることが多いです。

「たくさん」は、数えられるものには「many」、数えられないものには「much」を使います。「a lot of」「lots of」「a bunch of」などは、どちらにも使えます。
many cats → たくさんの猫
much money → たくさんのお金
a bunch of people → たくさんの人々

「少し」は、数えられるものには「few」、数えられないものには「little」を使います。「a」をつけて、「a few」や「a little」ともいいます。 「a」がついた方がポジティブな感じで、「a」がつかない方がネガティブな感じです。次の例文を使って説明します。

I have a few friends.

I have few friends.

どちらも「僕は友達が少ない。」という意味ですが、「a few」の方はポジティブで「少しだけど友達がいる。」という意味になり、「few」の方はネガティブで「少ししかいない(ツラい)。」という意味になります。

a few days → 数日
little sorrow → 少しの悲しみ

「たくさん」と「少し」を表にまとめてみます。

someとany

「いくつかの」は「some」を使います。「some」はいかにも英語っぽい感じの単語で、1つでなければ「少し」の時も「いくつか」の時も「たくさん」の時も使えます。
「some」は疑問文では「any」に形が変わります。意味は変わらずに「いくつか」です。
否定文でも「any」に形が変わります。意味も変わって「ひとつもない」とか「まったくない」という意味になります。

また、否定文でも疑問文でもないのに「any」が使われている場合は、「なんでも」とか「どれでも」という意味になります。

(someとanyの例文)

肯定文なのか否定文なのか疑問文なのかに注意して、someとanyを使ってみましょう。

(例文1)

何人かのメンバーはそのお金を受け取るでしょう。

Some members will recieve the money.

member → メンバー
will~ → ~するだろう
recieve → 受け取る

「いくつかのメンバー」ではおかしいので、「何人かのメンバー」になっています。

(例文2)

今日は奢るよ!どのチロルチョコを選んでもいいよ!

It's my treat! You can choose any Tirol Choco!

treat → 奢り
can~ → ~できる
choose → 選ぶ
Tirol Choco → チロルチョコ

疑問文でも否定文でもないのい「any」を使っているので、「どれでも」という意味になります。

(例文3)

普段その神社で巫女さんを何人か見かけますか?

Do you usually see any mikos at the shrine?

usually → 普段
see → 見る、見かける
miko → 巫女
at~ → (狭い場所の前につけて)~で
shrine → 神社

疑問文なので「any」を使います。

(例文4)

私には友達がひとりもいません。

I don't have any friends.

friend → 友達

否定文なので「any」を使っています。意味も「ひとりもいない」になっています。

(例文5)

私にいくつか車を買ってくれない?

Can you buy me some cars?

can you ~? → ~してくれない?
buy → 買う

疑問文なのに「some」を使っていますね。相手が「yes」と答えることを期待して尋ねるときは、疑問文の中でも「any」を使います。
相手が車を買ってくれることを前提に質問しているのです!

「いくつか」「何人か」「ひとつもない」「まったくない」を使って、自分で例文を作って英語にしてみましょう。

複数形と単数形まとめ
  1. 1つしかない物(または人)の前には、「a」か「an」か「the」をつける。ただし、つけない時もある。
  2. 複数形には「s」か「es」をつける。ひとつではないので、前に「a」や「an」はつけない。
  3. 「s」や「es」をつけるのではない、変な複数形も存在する。
  4. 数えられるものを可算名詞、数えられないものを不可算名詞という。
  5. 「some」は、疑問文や否定文では「any」に形が変わる。

しつこいくらい書いていますが、このページで書いた細かいことは間違えても通じます。話しながらゆっくりひとつひとつ覚えていきましょう。

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