英会話に特化した英文法を。英語を話す時に使える英文法を解説します。英会話の練習法や勉強法も合わせて紹介しています。英会話を勉強して世界中の人たちとお話をしましょう!

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助動詞(おまけ)

いろいろな助動詞

前のページでは、英会話のために最低限覚えておきたい助動詞を紹介しました。(助動詞の基本はこちら
しかし、助動詞にはもっとたくさん種類があり、同じ助動詞でも用法が驚くほどたくさんあったりします。

急いで多くを覚える必要はありませんが、助動詞を知れば知るほど細やかな表現ができるようになるので、頑張って覚えることをお勧めします。 細かい気持ちが伝えられるようになると、英会話はずっと楽しくなりますよ!

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許可を求める助動詞

「~してもよいですか?」と許可を求める表現を紹介します。
前のページで紹介した「may(~してもよい)」を使って「May I ~?」と言っても良いのですが、これはかなり丁寧な言い方になります。初対面の人や目上の人に対して使う表現です。 もっとくだけた言い方の「Can I ~?」の方が一般的です。

(例文)もうゴールしてもよいですか
May I cross the finish line now?

(例文)もうゴールしてもいいよね
Can I cross the finish line now?

「Yes, you may.」と答えると、「うむ、よろしい。」という感じで、超上から目線で許可を出せます。一般的には「Sure.(もちろん)」や「All right.(大丈夫)」、「Okay.(オーケー)」などを使います。

「No, you may not.」とお断りをすると、こちらも超上から目線にお断りできます。一般的には「I'm sorry, but you can't.(ごめん、それはダメだよ)」や、「I'm afraid you can't.(残念だけどダメです)」のようにお断りします。 単純に許可できない理由を言っても大丈夫です。「まだゴールするのは早いんじゃないかな。」とか「まだ始まったばっかりやんか。昨日やっとスタート切れたんやないか。」など、日本語を話す時と同じ感覚でお断りすればOKです。

許可を求める

~しても良いですか?

  1. 丁寧→ May I ~?
  2. 普通→ Can I ~?

依頼をする助動詞

「~してもらえませんか?」と依頼をする表現を紹介します。
「please」を使った丁寧な命令文でもお願いできますが(命令文についてはこちら)、「Will you ~?」や「Can you ~?」という表現でお願いすることもできます。 また、「will」や「can」を過去形にしても大丈夫です。

依頼

~してもらえませんか?

  1. Would you ~?
  2. Could you ~?
  3. Will you ~?
  4. Can you ~?

基本的には、上に書いてある表現の方が丁寧です。初対面の人や目上の人にお願いするときは「Would you ~?」がよいでしょう。友達には「Can you ~?」とお願いするのが基本です。

答え方は許可を求める時と同じです。「Sure.」などで答えましょう。断る時も、断る理由を言えば大丈夫です。

(例文)受け取っていただけませんか
Would you take it?

(例文)受け取ってくれる
Can you take it?

可能性を表す助動詞

「~にちがいない。」や「~かもしれない。」のように、可能性を表す助動詞を紹介します。まずは、可能性が高い方から順に3つ紹介します。

  1. must 「~にちがいない。」
  2. would「~だろう。」
  3. may「~かもしれない。」

(例文)(あの人は白衣を着ているし、ベンツに乗っている)彼は医者にちがいない
He must be a doctor.

(例文)(あの人は白衣を着ている)彼は医者だろう
He Would be a doctor.

(例文)(あの人はベンツに乗っている)彼は医者かもしれない
He may be a doctor.

「must」は普通に使うと「~しなければならない」という意味になってしまうので、後ろにつけられる動詞に制限があります。「~にちがいない」という意味で使う「must」の後ろには、意志的な動作・行為(意志動詞)はつけられません。 難しい表現をしましたが、とりあえず「be動詞はOK」です。

可能性を表す助動詞はこの他にもいくつかあって、微妙な意味の違いや、使い方の制約があったりします。細かいことまで見ていくと覚えることがとても多くなってしまうので、とりあえず基本の3つだけは使えるようにしましょう。 この3つだけ使えれば、とりあえず日常会話は乗り切れます。
他の助動詞も、可能性の高い方から順番に並べておきます。

  1. must 「~にちがいない。」
  2. will 「~だろう。」
  3. would 「~だろう。」
  4. should 「~のはずだ。」
  5. may 「~かもしれない。」
  6. might 「~かもしれない。」
  7. can 「~することがありえる。」
  8. could 「~もありえる。」

続いて、可能性を表す助動詞の否定文を並べておきます。ほとんどの助動詞はそのまま否定の意味になります。「~にちがいない」の「must」には否定文がないことと、「can't」が「~のはずがない」という意味の強い否定であることだけ注意します。

  1. won't 「~ではないだろう。」
  2. wouldn't 「~ではないだろう。」
  3. souldn't 「~ではないはずだ。」
  4. may not 「~ないかもしれない。」
  5. might not 「~ないかもしれない。」
  6. can't 「~のはずがない。」
  7. couldn't 「~ありえない。」

(例文)俺の妹がこんなに可愛いわけがない
My little sister can't be this cute.

(例文)俺の妹はこんなに可愛くないかもしれない
My little sister may not be this cute.

(例文)俺の妹はこんなに可愛くないはずだ
My little sister shouldn't be this cute.

おすすめする時に使う助動詞

「~はいかがですか?」とおすすめをするときは、「Would you like ~?」を使います。

(例文)コーヒーのおかわりはいかがですか
Would you like another cup of coffee?

答えるときは「Yes, please.(はい、おねがいします)」や「No, thank you.(いいえ、結構です)」と答えます。 「Yes」や「No」で答えられないような質問の場合は、「I would like ~.(~をお願いします)」を使って答えましょう。

(例文)コーヒーか紅茶はいかかですか
Would you like coffee or tea?

(例文)ビールをお願いします
I would like beer.

(例文)何がいいですか
What would you like?

(例文)寿司をお願いします
I would like sushi.

助動詞「used to」

助動詞「used to」は、日常会話でよく使われる便利な表現です。意味は大きく分けて2つあります。

  1. 以前よく~した。(今はしてない)
  2. 以前は~だった。(今は違う)

助動詞「would」にも同じような意味がありますが、「would」は今でもしていたり、今でもそうだったりする可能性があります。

(例文)観鈴(みすず)は以前よく恐竜の真似をして「がお!」と言っていた。
Misuzu used to imitate a dinosaur and say "gao!".

(例文)往人(ゆきと)は以前は良い子だった。(今は違う)
Yukito used to be a good boy.

否定文にするときは「didn't used to」にし、疑問文にするときは文頭に「Did」をつけます。 「did」や「didn't」を使っても「used to」のままにしておくのが普通ですが、「use to」に変えても大丈夫です。

(例文)晴子(はるこ)は以前はあまり観鈴と一緒に出掛けなかった。
Haruko didn't used to go out with Misuzu.

(例文)観鈴は以前はよく鳥の夢を見ていましたか
Did misuzu used to have a dream about a bird?

助動詞「had better」

助動詞「had better」は「~したほうがよい」という意味です。 「そうしないと良くないことが起こる」というニュアンスを含んでいます。「should(すべき)」よりも強めの表現です。

(例文)背中に気をつけたほうがいい
You had better watch your back.

否定文にするときは「had better not」にし、疑問文にするときは「had」を前に持っていきます。

(例文)そのキノコは食べないほうがいい
You had better not eat that mushroom.

(例文)背中に気をつけたほうがいいですか
Had I better watch my back?

その他助動詞いろいろ

この他にも「dare(あえて~する、恐れずに~する)」や、「need(~する必要がある)」という助動詞もありますし、同じ言葉でも複数の意味を持つ助動詞もたくさんあります。
例えば「may」という助動詞は、「~してもよい」や「~かもしれない」という意味をここまで紹介しましたが、その他にも「~でありますように」や「~を祈る」という意味もあります。

(例文)フォースと共にあらんことを。(スター・ウォーズ)
May the force be with you.

「would」にも「willの過去形」や「以前よく~した」の他に、「どうしても~しようとした」「いつも~する」などの意味があります。
このように、助動詞はマニアックなところまで覚えていったらキリがありません。ですので、基本の部分は頑張って覚えて、あとは状況別に必要になった時にひとつずつ覚えていくと良いと思います。 昔の話をするときは「used to」が便利だとか、人にお願いするときは「Would you ~?」や「can you ~?」を使うとか、言葉の意味を覚えるよりも、「こういう時にはこの助動詞を使う」というふうに覚えたほうが身につきます。

とにかく数が多くて大変なように思えますが、一つひとつ覚えていけばいつの間にか結構な量を覚えられてたりします。助動詞は覚えれば覚えるほど表現の幅が広がるので、頑張りましょう!!

次のページでは「~がいる。」「~がある。」という表現を解説します。

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